みらまち2016では、NPO法人マンマメルカートが主催している
Mamma Mercato~ママたちの市~の出店者の方々にご協力いただき、
たくさんのおしごと体験を子どもたちに届けることができました。
看板を作ったり、商品を手渡したり、会場内を宣伝しながら歩き回ったり。
お客さんに喜んでもらうために、自分たちで工夫して頑張っておしごとをしている子どもたちの姿をたくさん見ることができました。
まずはハローワークにて、働いてみたいおしごとを予約します。
予約ができたら、名札を発行してもらいます。
おしごと体験の予約ができた人は、ハローワークにて職業訓練を行いました。
「どうやったらお客さんに喜んでもらえると思う?」
「小さい声でいらっしゃいませって言っても、お客さんは喜んでくれないよね。」
「じゃあ恥ずかしくても、頑張って大きな声で笑顔でお客さんにいらっしゃいませって言おうね。」
子どもたちとそんな約束をしたところで、みんなを各お店へ送り出しました。
それぞれのお店へ散らばった子どもたちは、お店の人にお世話になりながら頑張っておしごとをしていました。
お店の看板作りを任せられたり、商品をお客さんに渡す係をしていたり。
はじめは恥ずかしそうにお店の裏に隠れていた子も、時間が経つにつれてだんだんとお店の前に出てこれるようになり、最終的には看板を持って会場内をグルグル宣伝しながら歩き回っている子もいました。
チラシ配りを任されたとある女の子たちは、最初はお店の前で配っていたんだけど、人がなかなか来てくれなかったので人がたくさんいる場所に自ら歩いて行き、どんどんお客さんたちにチラシを渡していました。
よっぽど楽しかったのか、おしごと体験の時間が終わった後にも「お給料はいらないので働かせてください!」とチラシ配りを続けていました。
仕事をすることって、本当は楽しいことなんだなと子どもたちの姿から気付かされた瞬間でした。
頑張って働いてきた子どもたちに、最後にお給料を支払いました。
みんなのお給料を袋に入れて準備したのは、みらまちハローワークで働いた子たち。
みんなにお疲れさまでしたとお給料を手渡すのは、みらまち銀行で働いた子たちです。
ただ、ハローワークや銀行で働いた子たちのお給料も払わなければなりません。
そう!今回のみらまちでみんなに渡したお給料から「所得税」や「住民税」を控除して、その税金でハローワークや銀行で働いた子たちのお給料は支払われました。
お給料をもらって、そのお金で買い物をする。
自分で頑張って稼いだお金で買うものは、特別なものです。
射的やりたいんだけど、お金がない。
じゃあお母さんにお金貰ってきなではなく、じゃあ自分で稼いできなというのがみらまちです。
銀行でお金を融資してもらって、占い屋さんを開業し、最終的には従業員を何人も雇うほどお店を大きくした。
みらまち2014でのその男の子の姿がみらまちの原点です。
「このまちには何もない」ではなく「面白いものは自分の手で作り出す」
そんな経験をしてほしい、というのが私たちの願いです。
多くの方々にご協力いただいて、子どもたちにおしごと体験を届けることができました。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。